熱石の上の大樹

【続・季刊「銀花」第187号 3分の1広告 】
紙舗直さん発行、掲載のお写真より


海岸沿い、岬、土器に文様を印した いにしえの人の手跡。
直さんは紙のお仕事をなさるずっと以前より、そして、紙舗直さんを開店されてからも、この北の島を何度も巡られていらっしゃいます。
時には風の旅、時には白い紙を携えて、時には自作のスケッチブックと鉛筆を手に。

2014年の6月、『北巡紙話廻廊』と題された展覧会が旭川で開かれました。
梁を露わにした天井高い会場です。
横1.5メートル 縦3メートルの縦型の大きな作品 12枚に私たちが囲まれるような形で展示されておりました。その最奥にある3枚、それは、先の写真にあります「熱石の上の大樹」を印した一連の大作でした。
昔に有珠山が噴火した際の巨石が残る有珠善光寺。以前、直さんがそちらを訪れる際、同行させていただいたことがあります。境内の山の樹々の根は、そのエネルギー残る岩を抱えています。あるいは、岩そのものから芽吹き、根を下ろしているようでした。
展覧会の作品は、その岩その大木が存在するようにそこにありました。そのエネルギーが場を移動させて存在しているようでした。

先日、久方ぶりに有珠善光寺を訪れました。
岩に、根を張る樹々に、手をあわせます。

エネルギー溢れる作品を!

直さんから生まれる紙たちから受け取るもので、自分を誰かを励ます力に変えていきたい。活力を持って明るく健やかに生きたい。

紙のめぐみの店内に於いて静かに対峙する作品とはまた別の、エネルギー満ち溢れる作品群に皆様と共振、感動できる場を持つ事が叶いますように。
希望を、光を、この胸に、新しい年を迎え讃えたいと思います。


どうか心温かな冬をお迎えいただかれますように。



2014年 旭川で行われました 
『直ノ紙展』ご案内状より


次回 営業日

12月19日(土) 11時から15時まで
12月23日(水) 10時から15時まで
開店いたします。

上記以外の日時をご希望のお客様は、メール、お電話にてご予約くださいませ。
kaminomegumi.paper@gmail.com
011-512-6736
留守番電話の際は、お名前とお電話番号を残していただけましたら、折り返しご連絡させていただきます。



0コメント

  • 1000 / 1000