1パーセントのあかるい未来
2001年6月、『紙舗直 紙展』という展覧会を初めて見た。北海道神宮の内にある直心亭という建物。神宮の緑の木漏れ日の中、直さんの染め描く紙たちが大気を作りその空気を揺るがせていました。紙の中でしばらくは動けずに、動かずに立っていた。見るということも想うということも出来ずに。そこから少しずつ、紙と自分との対話が始まりました。心は震えた。大きく揺り動かされた。そして紙は深く沁み込んだ。やがて心に静けさが訪れた。
ここから『紙舗直の紙』との人生が始まりました。
そしてこの展覧会から二十年を経た昨年、再び直心亭での展覧会開催を思いました。
この世情において、少しでもみんなで心動かすことのできることを、と願いました。
昨日、直さんと直心亭を訪ねてまいりました。
来る7月1日、2日に紙展を催すことが叶うよう。
これまで21年間、直さんと色々なお話をしました。紙のこと文様のこと風のこと空のこと子供の頃のこと笑うことヘコタレルこと喜び悲しみ生きること死ぬこと…
そして昨日、直心亭での紙展について思いを話し重ねました。
皆様の顔が浮かび光がさし込みます。
『1パーセントのあかるい未来』
わたしたちはここへと歩いて行くことができる。今いるここから。いつでもここから。
今日の佳き日に、開店16周年を迎えられましたこと、謹んで感謝いたします。
紙のめぐみ 拝
直心亭での紙展について…
6月に入りましたら神宮より開催できるか否かの連絡をいただきます。
正式に決まりましたら、改めてお伝え致します。
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