壁紙の不思議

こちらの黒い壁です。以前は左壁と天井に見えますのと同じように、漉いたままの生成りの紙を貼っておりました。一面だけ黒い染紙へと貼り替えてからしばらく経ちます。この度の「時を想う時計」展にお越しくださいますお客様皆さまが「あら、貼り替えたの?」そう仰しゃいます。"あれから何度かご来店いただいて……"
展示する内容、空気、季節、光…それらによって異なって見えることもあるかと思います。染紙は私たちの思いに感応してくれているように感じます。その時々の心に寄り添ってくれる。それが紙の持つあたたかみのひとつと思います。

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