時を想う風景

紙の中に風が吹き渡ります。
天日干しされる手漉き紙、その干し板の板目、染料を含ませた後に優しく紙の上を撫でる手跡。
あの山の方から風が吹いてきて、葉を揺らし、光が差して陰を作り、そしてまた何処かへと吹いてゆく。
人の心の中にはいつも風が吹いています。
紙はその風景を教えてくれるように思います。

「時を想う時計」展
本日最終日、
足をお運びいただきました皆様、ありがとうございます。

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