PEACE KEEP PRAYING
心をおだやかに保つ
静かに、ゆったりと落ち着いて
そうして深くなる呼吸に耳を傾け、力を抜き、身を委ねる
そうすると、体の奥の方から満ち満ちるあの感覚へ
しあわせという名のあの場所へと辿り着く
友は、子供のころに見たその夕陽を思い浮かべると辿り着くことができるそう
私は、夏の夜の虫の声
静かに思い、体中に羽音をよみがえらせるといつでもあそこへ行くことができる
行く、辿り着くというより、『ここにふたたび』という感覚
あたたかい気持ちはここにあったという感覚
昨年の暮れ、3週間ほどロサンゼルスで仕事をしていた時です。
予定よりも予想よりもかなりハードスケジュール、ハードワークで、多く細かな紙貼りでのお仕立てを目の前にした夕刻のこと。
ギャラリースタジオの中ではありますが、あちらでも季節は冬
頭はフリーズしたまま、黙々と手を動かし、貼ることに没頭するこの耳に聞こえてきました。
Ririririririri Ririririririri…
そう、秋の虫の声です。
体中によみがえります。あのしあわせな愛の感覚です。生命のエネルギーと呼べるような、源ソースと呼ばれるような、そういったしっかりと安定した活力と繋がっているような感覚です。
大丈夫だよ。心配ないよ。そう言われているようでそんな中でも自分を保つことができました。そうして普段の3倍速くらいに手だけが勝手にしあわせに動いてくれました。
今 目の前で起きている現実、現状から少し離れて、耳を、心を澄ます
眠ってしまうのもいい、猫を撫でるのも、しあわせなことを妄想するのもいい
思考することを休ませて
そうして自分の気持ちがほんの1ミリ軽くなるところへ
そこから広がる、次へと繋がる、いつかきっと
忘れないで
それはいつでもすでに叶って待っています。
2024年12月31日
紙舗直 直さんの『新月言』より
『 平和 祈り続ける 』
わたしの中をいつも平和に
0コメント