縄文、そして染描


一万年続いた愛の時代、縄文

思いやりの中に生きる
感謝と喜びの中に生きる
森羅万象、生きとし生けるすべてのものとの調和の中に生きる

目を瞑って、 
愛に生きるその人たちを想像して、そばに感じてみる
その愛の世界に生きる自分を想像して、ゆっくりと呼吸してみる

想像ができるということは、同じように、愛の部分を持ち合わせているからでしょうか。。。
この世界もまた、素晴らしい愛の世界だからでしょうか。。。


直さんが染め描く紙 『染描紙 センビョウシ』

昔、アマゾンのチクナ族を訪ね日本へ戻られた後から『草』を紙上に記すことが出来るようになったと、話してくださったことがあります。線、一本、どんなふうに描いても『草』となった、と。草は地の力、草の本質を知ったからだ、と。

空を流れる雲を見て、「あぁ、直さんの紙のような空だなぁ」そう思うことが、そして涙が伝うこともあります。

フランスはアルル、ふわりと草の上で染め描かれた紙
ハワイの溶岩の地熱が伝わる紙
白夜のノルウェー、オーストリアはアボリジニの人々や灼熱の朝日が昇る前の静かなウルル、アラスカ、ポルトガル、アイルランド、日本国中の刻一刻と風と波に削られゆく岬、春夏秋冬朝日が昇るご先祖の地……

地球上の地と風と海と人と出会って、
時にスケッチを、時に見えないものと対話を、
それぞれに心を通わせて、
それをもう何十年と繰り返して、
直さんの体の中に血の中に、染み込まれたもの



私が紙のめぐみなる店を始めた理由
18年前にはハッキリとわからなかった。

初めて見た展覧会の紙たちの大気に、生きる意味が変わった。
美しい世界に身を置くことができ、何かが体を通り抜けた感覚。
ただ、ただ、みんなに伝えたかった。

それまで誰かのレールの上を歩いて来た者が、自分の足で社会に立つことなど考えたことも無かった。
それでも、私が受け取ったこの感覚を、心動かすこのあたたかい感覚を、次の誰かへと送りたいと思った。

今は少しわかります。

直さんの紙から受け取っているものは、『愛』なのだと思います。
または、『宇宙の愛』と呼んでもいいし、『大いなるものから生まれたもの』そう呼んでもいい。それはどうであれ、心というものにとても『大切なもの』なのです。

それをあなたの胸へと届けたい。

開店当初から漠然と見てきた、ヨーロッパで展覧会を開催したいという夢。

地球上の一人一人へと紙で愛を繋げたい。

だから私の中にこの夢は浮かんできたのだと思います。

ここからまた、何万年と続く愛の時代に、私たちは生きていきます。

美しい世界に、生きていきます。


2023年最後の一枚




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